9日の中国本土株式市場で上海総合指数は大幅に反落して始まった。安く寄り付いた後に心理的節目の3400ポイントを割り込み、下げ幅を拡大した。前日まで大幅に10営業日続伸した後とあって、相場過熱への警戒感から利益確定売りが先行している。ただ、政策期待が根強いなかで売り一巡後は押し目買いも入り、3400ポイント付近でもみ合う展開となっている。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比2.99％安の3385.39ポイントで推移。セクター別では、不動産サービスとゲームが全面安。教育、観光・ホテル、不動産開発なども下げが目立つ。半面、半導体の一角が買われている。

　9日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前日に割り込んだ心理的節目の21000ポイントを始値で回復。中国当局が打ち出す追加の景気刺激策への期待が根強いなか、押し目買いが先行している。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.41％高の21013.06ポイントで推移している。個別では、大型ネット株の美団（03690）、アリババ集団（09988）、テンセント（00700）が買われて相場の上昇を主導。オンラインゲームのネットイース（09999）、不動産開発の龍湖集団（00960）も高い。半面、中国石油メジャーのCNOOC（00883）、ペトロチャイナ（00857）、シノペック（00386）、製薬の石薬集団（01093）、翰森製薬（03692）が売られている。

上海総合指数
　始値：3427.22ポイント
　前日比：-62.56ポイント
　騰落率：-1.79％

上海B株指数
　始値：277.37ポイント
　前日比：-3.13ポイント
　騰落率：-1.12％

深セン成分指数
　始値：11158.99ポイント
　前日比：-336.11ポイント
　騰落率：-2.92％

深センB株指数
　始値：1254.49ポイント
　前日比：-24.51ポイント
　騰落率：-1.92％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4168.84ポイント
　前日比：-87.26ポイント
　騰落率：-2.05％