週明け20日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。前場終値は前日比1.45％高の18275.14ポイントだった。中国企業指数は1.47％高の6397.98ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で909億5000万HKドル。

　ハンセン指数は前日に米株式相場が続伸した流れを引き継ぎ、幅広いセクターで買いが先行。序盤に上げ幅を拡大した。米連邦準備理事会（FRB）が18日まで開いた米連邦公開市場委員会（FOMC）で大幅な利下げを決め、香港市場でも投資家がリスクオン姿勢を強めた。ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。

　個別では、前日大引け後に最大50億HKドル規模の自社株買い計画を発表した石薬集団（01093）が大きく買われた。香港コングロマリットの新世界発展（00017）、民営自動車メーカーの吉利汽車（00175）、カジノ運営のサンズ・チャイナ（01928）は大幅に続伸。自動車販売の中升集団（00881）、ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）も高い。半面、香港公益株の長江インフラ（01038）、電能実業（00006）、ホンコン・チャイナガス（00003）がそろって下げた。

ハンセン指数
　引値：18275.14ポイント
　前日比：261.98ポイント
　騰落率：1.45％

中国企業指数
　引値：6397.98ポイント
　前日比：92.47ポイント
　騰落率：1.47％

レッドチップ指数
　引値：3499.88ポイント
　前日比：42.77ポイント
　騰落率：1.24％

　20日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.23％安の2729.69ポイントだった。深セン成分指数は0.44％安の8052.35ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3460億600万元だった。

　上海総合指数はほぼマイナス圏で軟調に推移した。米連邦公開市場委員会（FOMC）で0.50％の大幅な利下げが決まったことを受け、中国でも利下げ期待が高まっていたものの、寄り付き前に発表された2024年9月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は、1年物が3.35％、5年以上物は3.85％となり、ともに前月と同水準に据え置かれたことが嫌気された。中国景気の先行き不安は強く、週末を前に持ち高調整の売りも相場の重しとなった。セクター別では、造船や風力発電設備、太陽光発電設備などが売られた半面、不動産サービスや不動産開発、貴金属などが買われた。

　上海B株指数は0.01％高の233.55ポイント、深センB株指数は0.17％安の1043.08ポイントだった。