30日の中国本土株式市場で上海総合指数は安寄り後、ほどなくプラス圏に浮上する展開。米連邦準備理事会（FRB）がインフレ指標として注視する個人消費支出（PCE）価格指数が30日に、中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が31日にそれぞれ発表されるとあって、様子見ムードは強いものの、指数は前日に終値で2月6日以来、半年超ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.05％高の2824.63ポイントで推移している。セクター別では、保健やコンシューマーエレクトロニクス、電子部品などが買われる半面、建材、宝飾、酒造などが売られている。

　30日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。前日のNY市場でダウ平均が反発して2日ぶりに最高値を更新し、投資家心理が強気に傾いたもよう。好業績を発表した銘柄を物色する動きも相場を押し上げている。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.57％高の17888.11ポイントで推移。個別では、電気自動車の理想汽車（02015）が大幅に反発。前日大引け後に2024年6月中間決算を発表した中銀香港（02388）、新エネルギー車大手のBYD（01211）も高い。半面、不動産開発の華潤置地（01109）、乳業大手の中国蒙牛乳業（02319）、即席麺大手の康師傅控股（00322）が売られている。

上海総合指数
　始値：2819.65ポイント
　前日比：-3.46ポイント
　騰落率：-0.12％

上海B株指数
　始値：230.88ポイント
　前日比：2.29ポイント
　騰落率：1％

深セン成分指数
　始値：8152.81ポイント
　前日比：-1.63ポイント
　騰落率：-0.02％

深センB株指数
　始値：1059.55ポイント
　前日比：1.28ポイント
　騰落率：0.12％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3273.75ポイント
　前日比：-3.93ポイント
　騰落率：-0.12％