29日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落スタート。中国景気の先行き不安や、中国と欧米諸国との対立の激化などへの懸念が根強いなか、中国の8月の製造業購買担当景気指数（PMI）、米国の7月個人消費支出 (PCE)価格指数の発表を控え、投資家はリスクを取りにくいもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.37％安の2826.80ポイントで推移。セクター別では、採掘が全面安。建設コンサルティング、商業・百貨店、内装、観光・ホテルなども安い。半面、保険が全面高となっているほか、酒造、バッテリー、証券などが買われている。

　29日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。前日のNY市場が下落した流れを引き継ぎ、香港市場でも売りが広がっている。米連邦準備理事会（FRB）がインフレ指標として注視する個人消費支出（PCE）価格指数が30日に発表されるほか、中国では製造業購買担当者景気指数（PMI）が31日に発表されるとあって、様子見ムードも広がり、相場の重しなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.59％安の17588.90ポイントで推移している。個別では、理想汽車（02015）が10％超下落して寄り付いたほか、JDドットコム（09618）やアリババ集団（09988）が売られて指数を押し下げている。半面、美団（03690）が大幅高となっている。

上海総合指数
　始値：2829.45ポイント
　前日比：-7.98ポイント
　騰落率：-0.28％

上海B株指数
　始値：228.24ポイント
　前日比：0.27ポイント
　騰落率：0.12％

深セン成分指数
　始値：8030.74ポイント
　前日比：-48.08ポイント
　騰落率：-0.6％

深センB株指数
　始値：1048.15ポイント
　前日比：-0.71ポイント
　騰落率：-0.07％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3273.54ポイント
　前日比：-12.96ポイント
　騰落率：-0.39％