28日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。安く寄り付いた後、前日終値を挟んでもみ合っている。市場全体を動かす材料が乏しいなか、中国の8月の製造業購買担当景気指数（PMI）や、米国の7月個人消費支出 (PCE)価格指数の発表を週後半に控え、様子見気分が漂う。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.07％安の2846.66ポイントで推移している。セクター別では、建設コンサルティング、ゲーム、教育、酒造などが安い。半面、貴金属が全面高となっているほか、商業・百貨店、化学肥料、非鉄金属などが上昇している。

　28日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日は終値ベースで7月15日以来の高値を連日で更新したとあって、いったん利益を確定する売りが先行。米長期金利の上昇も地合いを悪化させたもよう。2024年上半期の業績を手掛かりとする個別銘柄の売買が目立つ。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.16％安の17846.20ポイントで推移している。個別では、24年6月中間決算をきょう発表する理想汽車（02015）が大幅安。ネット株の百度（09888）とネットイース（09999）、ボトル入り飲料水大手の農夫山泉（09633）も下落している。一方、安踏体育用品（02020）が高い。前日大引け後に発表した24年6月中間決算と自社株買い計画が材料視されたもよう。不動産管理の華潤万象生活（01209）、製薬の翰森製薬（03692）も買われている。

上海総合指数
　始値：2844.33ポイント
　前日比：-4.40ポイント
　騰落率：-0.15％

上海B株指数
　始値：228.55ポイント
　前日比：0.57ポイント
　騰落率：0.25％

深セン成分指数
　始値：8071.86ポイント
　前日比：-31.90ポイント
　騰落率：-0.39％

深センB株指数
　始値：1062.32ポイント
　前日比：-0.16ポイント
　騰落率：-0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3298.91ポイント
　前日比：-6.42ポイント
　騰落率：-0.19％