16日の中国本土株式市場で上海総合指数は小高く始まった後、ほどなくマイナス圏に沈む展開。米国の景気後退（リセッション）に対する過度な懸念が和らぎ、本土市場でも買いが入る半面、中国景気の先行き不透明感は強く、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.14％安の2873.19ポイントで推移している。セクター別では、不動産サービスや漢方薬、酒造などが売られる半面、コンシューマーエレクトロニクスや通信サービス、通信設備などが買われている。

　16日の香港市場でハンセン指数が反発して始まった。決算発表シーズンに入り、好業績を手掛かりに個別銘柄を物色する動きが相場を押し上げている。15日のNY市場では米長期金利が上昇したものの、ハイテク株買いが続いており、香港の投資家も運用リスクを取りやすくなった。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.94％高の17269.57ポイントで推移している。個別では、前日大引け後に2024年4−6月期決算を発表したアリババ集団（09988）が買われて相場の上昇を主導。24年6月中間決算を発表した李寧（02331）、JDドットコム（09618）、京東健康（06618）、チャイナ・ユニコム（00762）も大きく買われている。半面、香港地場銘柄の長江和記実業（00001）、電能実業（00006）が下落している。

上海総合指数
　始値：2877.94ポイント
　前日比：0.58ポイント
　騰落率：0.02％

上海B株指数
　始値：235.40ポイント
　前日比：0.11ポイント
　騰落率：0.05％

深セン成分指数
　始値：8377.95ポイント
　前日比：7.83ポイント
　騰落率：0.09％

深センB株指数
　始値：1105.19ポイント
　前日比：-0.23ポイント
　騰落率：-0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3342.03ポイント
　前日比：0.08ポイント
　騰落率：0％