14日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日発表された注目の米7月生産者物価指数（PPI）の伸び率が市場予想を下回った。インフレが鈍化したことで米連邦準備理事会（FRB）が利下げを始めやすくなるとの見方から、買いが先行している。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.23％高の17213.53ポイントで推移している。個別では、前日大引け後に2024年6月中間決算を発表した中国生物製薬（01177）と万洲国際（00288）が高い。半導体ファウンドリーのSMIC（00981）、民営自動車メーカーの吉利汽車（00175）、ビール大手のバドワイザーAPAC（01876）も買われている。半面、オンラインゲームのネットイース（09999）、乳業大手の中国蒙牛乳業（02319）が下落。

ハンセン指数
　始値：17233.68ポイント
　前日比：59.62ポイント
　騰落率：0.35％

中国企業指数
　始値：6074.25ポイント
　前日比：24.84ポイント
　騰落率：0.41％

レッドチップ指数
　始値：3566.14ポイント
　前日比：9.43ポイント
　騰落率：0.27％

■テンセント（00700）：2024年6月中間決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は売上高が3202億9800万元、純利益は834億5500万元。

■中国生物製薬（01177）：2024年6月中間決算は純利益が前年同期比139.7％増の30億1700万元と、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の25億元を上回った。売上高（継続事業のみ）は11.1％増の158億7400万元。

■万洲国際（00288）：2024年6月中間決算は純利益が前年同期比86.7％増の7億8400万米ドルと、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の6億6600万米ドルを上回った。売上高は6.3％減の122億9300万米ドル。