9日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。前日のNY市場で主要3指数がそろって上昇した流れを引き継いだ。米景気の後退懸念が和らぎ、本土市場でも買いが広がっている。中国国家統計局が発表した7月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比0.5％上昇、生産者物価指数（PPI）は同0.8％下落だった。市場予想はそれぞれ0.3％上昇、0.9％下落。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.44％高の2882.40ポイントで推移している。セクター別では、半導体や貴金属、非鉄金属が買われる半面、小売り、農林水産、食品飲料などが売られている。

　9日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日の米株式相場の上昇を受け、幅広いセクターで買いが先行。始値で心理的節目の17000ポイントを回復した。前日発表された米新規失業保険申請件数が労働市場の底堅さを示し、米景気後退（リセッション）懸念が和らいだ。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比1.61％高の17163.03ポイントで推移している。大型ネット株のアリババ集団（09988）と美団（03690）が上昇し、相場の上昇を主導。前日大引け後に2024年4−6月期決算を発表したSMIC（00981）が大幅高となっている。新エネルギー車の理想汽車（02015）とBYD（01211）も高い。

上海総合指数
　始値：2879.87ポイント
　前日比：9.97ポイント
　騰落率：0.35％

上海B株指数
　始値：232.97ポイント
　前日比：0.36ポイント
　騰落率：0.15％

深セン成分指数
　始値：8486.42ポイント
　前日比：40.21ポイント
　騰落率：0.48％

深センB株指数
　始値：1101.25ポイント
　前日比：-0.15ポイント
　騰落率：-0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3358.13ポイント
　前日比：15.19ポイント
　騰落率：0.45％