23日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。中国人民銀行（中央銀行）は前日、事実上の政策金利とされる最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）を引き下げた。金融緩和が進めば、人民元相場の下落圧力が高まり、中国からの資金流出につながるとの懸念が広がったもよう。

　指数は日本時間午前10時46分現在、前日比0.39％安の2952.79ポイントで推移している。セクター別では風力発電設備や半導体、証券、医療サービスが売られる半面、自動車、公共事業、鉄道・道路、コングロマリットが買われている。

　23日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。バイデン米大統領が11月の米大統領選から撤退し、カマラ・ハリス副大統領が民主党の有力候補となったことで、政治を巡る不透明感が後退し、香港市場でも買いが広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.28％高の17685.36ポイントで推移している。個別では、トリップ・ドットコム（09961）や創科実業（00669）、理想汽車（02015）などが買われる半面、中升集団（00881）やバドワイザーAPAC（01876）、BYD（01211）が売られている。

上海総合指数
　始値：2960.50ポイント
　前日比：-3.72ポイント
　騰落率：-0.13％

上海B株指数
　始値：232.22ポイント
　前日比：0.32ポイント
　騰落率：0.14％

深セン成分指数
　始値：8862.94ポイント
　前日比：-6.88ポイント
　騰落率：-0.08％

深センB株指数
　始値：1135.97ポイント
　前日比：0.52ポイント
　騰落率：0.05％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3509.79ポイント
　前日比：-5.13ポイント
　騰落率：-0.15％