9日の香港市場でハンセン指数は続伸して寄り付いた後、上げ幅を拡大した。米中関係悪化への懸念の後退が地合いの改善につながったもよう。中国当局の政策支援で恩恵を受けそうな銘柄が買われ、指数を押し上げている。

　指数は日本時間午前10時45分現在、前日比1.01％高の16901.59ポイントで推移。個別では、ガス会社の新奥能源（02688）、太陽光発電用ガラスメーカーの信義光能（00968）と親会社の信義ガラス（00868）、オンラインゲーム大手のネットイース（09999）が大幅高。自動車メーカーの吉利汽車（00175）、BYD（01211）、本土不動産株の龍湖集団（00960）なども買われている。半面、中国検索エンジン最大手の百度（09888）、海運会社の東方海外（00316）などが下げている。

　9日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。米連邦準備理事会（FRB）による利下げの見通しを見極めたい投資家が様子見姿勢を強めたもよう。10日に3月の米消費者物価指数（CPI）が発表されるほか、米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録（3月19−20日開催分）が公開される。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.04％高の3048.12ポイントで推移。セクター別では、バッテリー素材が全面高のほか、電池、風力・太陽光発電設備が買われている。半面、貴金属や食品・飲料、採掘が売られている。

上海総合指数
　始値：3044.61ポイント
　前日比：-2.44ポイント
　騰落率：-0.08％

上海B株指数
　始値：254.91ポイント
　前日比：0.11ポイント
　騰落率：0.04％

深セン成分指数
　始値：9386.80ポイント
　前日比：-7.81ポイント
　騰落率：-0.08％

深センB株指数
　始値：1086.39ポイント
　前日比：0.22ポイント
　騰落率：0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3533.38ポイント
　前日比：-3.03ポイント
　騰落率：-0.09％