28日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。前日の米株高が好感されているほか、指数は前日に約3週間ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻しが入っているもよう。ただ、あすから始まるイースター連休を前に持ち高調整の動きも強まり、相場の重しとなっている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.03％安の16388.54ポイントで推移している。個別では、JDドットコム（09618）や美団（03690）などが買われているほか、中升集団（00881）や百度（09888）などの上昇も目立つ。半面、AIAグループ（01299）や碧桂園服務（06098）、BYD（01211）が安い。

　28日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落スタート。安く寄り付いた後、マイナス圏で小動き。市場全体を動かす積極的な買い材料が乏しいなか、人民元安に伴う資金流出懸念、中国経済の先行き不安、米中対立の先鋭化への警戒感などが引き続き地合いを圧迫している。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.09％安の2990.38ポイントで推移。セクター別では、銀行が全面安。保険、食品・飲料、漢方薬なども売られている。半面、航空・宇宙関連と電子化学品が全面高となっているほか、建設コンサルティング、ゲームなどが上昇している。

上海総合指数
　始値：2988.59ポイント
　前日比：-4.55ポイント
　騰落率：-0.15％

上海B株指数
　始値：248.66ポイント
　前日比：-0.18ポイント
　騰落率：-0.07％

深セン成分指数
　始値：9221.53ポイント
　前日比：-0.94ポイント
　騰落率：-0.01％

深センB株指数
　始値：1078.90ポイント
　前日比：-1.15ポイント
　騰落率：-0.11％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3498.48ポイント
　前日比：-4.31ポイント
　騰落率：-0.12％