8日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比1.27%安の15878.07ポイントだった。中国企業指数は1.13%安の5360.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で777億1000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ終日マイナス圏で軟調に推移し、心理的節目の16000ポイントを下回ってこの日の取引を終えた。中国の国家統計局が8日発表した2024年1月の中国の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.8%下落と4カ月連続で前年同月割れとなり、下落率は09年以来、約14年ぶりの大きさとなったことで、デフレ圧力の強さが改めて意識された。また、中国の景気減速への警戒感が強いなか、春節(旧正月)の連休を前に持ち高調整の動きも広がった。
ハンセン指数構成銘柄では、四半期決算を発表したアリババ集団(
09988)が6%超下落し、指数を押し下げた。中国バイオ企業の米国事業を制限する「バイオセキュア法案」の共同提案者数が6人に回復したことを嫌気し、薬明生物技術(
02269)と無錫薬明康徳新薬開発(
02359)は7%超下落した。半面、龍湖集団(
00960)やSMIC(
00981)、信義光能(
00968)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.69%安の3168.55ポイント。アリババ集団のほか、JDドットコム(
09618)や海爾智家(
06690)が下落率上位。半面、華虹半導体(
01347)やセンスタイム(
00020)が買われた。この他では、ホープフルエント(
00733)が36%安と急落。3カ月前に合意していた碧桂園服務(
06098)によるホープフルエント株の追加取得計画を取りやめると発表したことが嫌気された。