6日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前日比4.04%高の16136.87ポイントだった。中国企業指数は4.91%高の5473.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で1280億4000万HKドル。
ハンセン指数は終日、ほぼ一本調子で上げ幅を広げた。心理的節目の16000ポイントを上抜け、終値ベースで1月25日以来およそ2週間ぶりの高値を付けた。本土A株市場の上昇を受けて香港市場でも投資家心理が強気に傾き、幅広いセクターに買い直しが入った。中国の習近平国家主席が資本市場の状況と政策について管轄当局の説明を聞き取るようだと外電が伝え、市場下支え策が本格化するとの観測が浮上したもよう。中国証券監督管理委員会は5日、悪質な空売りを厳しく取り締まると警告。中国政府系ファンドの中央匯金投資は6日、オープンエンド型上場投資信託(ETF)の買い増し範囲を拡大したと発表した。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のアリババ集団(
09988)とJDドットコム(
09618)、美団(
03690)、テンセント(
00700)が買われて相場の上昇を主導。前日に売られた不動産株の龍湖集団(
00960)と碧桂園服務(
06098)が10%超上げた。製薬の翰森製薬(
03692)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)は大幅に続伸。家電株の海爾智家(
06690)、食品・飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)も急上昇した。一方、香港公益事業株の長江インフラ(
01038)が逆行安。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は6.75%高の3243.81ポイントと3営業日ぶりに反発。画像認識システムのセンスタイム(
00020)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)が急上昇した。構成30銘柄のうち、下落は東方甄選(
01797)だけだった。