4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。前場終値は前日比0.49％安の16564.79ポイントだった。中国企業指数は0.19％安の5618.34ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で355億3000万HKドル。

　ハンセン指数は前日の米国市場ときょうの中国本土市場の下落を嫌気し、ほぼマイナス圏で軟調に推移した。米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事要旨を受けて利下げ開始時期の不透明が強まり、香港市場でも売りが広がった。また、5日に米雇用統計、8日に中国の貿易統計の発表が控えており、様子見ムードも強まった。

　個別では、美団（03690）が売られて指数を押し下げたほか、中升集団（00881）や安踏体育用品（02020）、海底撈国際（06862）の下落も目立った。半面、原油先物価格の上昇を受けてCNOOC（00883）やペトロチャイナ（00857）が買われたほか、東方海外（00316）や中国神華能源（01088）、理想汽車（02015）も高かった。

ハンセン指数
　引値：16564.79ポイント
　前日比：-81.62ポイント
　騰落率：-0.49％

中国企業指数
　引値：5618.34ポイント
　前日比：-10.45ポイント
　騰落率：-0.19％

レッドチップ指数
　引値：3293.24ポイント
　前日比：9.80ポイント
　騰落率：0.30％

　4日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。前場終値は前日比0.87％安の2941.40ポイントだった。深セン成分指数は1.44％安の9196.89ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4130億8900万元だった。

　上海総合指数は小安く寄り付くと、じりじりと下げ幅を拡大した。米早期利下げ期待の後退を嫌気。米雇用統計の発表を5日に控えているほか、来週初めに中国の貿易統計や物価統計が発表されることから、国内外のイベントを前にリスク回避の動きが優勢だった。

　セクター別では、バッテリー素材、航空・空港運営が全面安。太陽光発電設備、電子化学品、バッテリーなども売られている。半面、教育、コンピューター設備、鉄道・道路の一角が堅調。

　上海B株指数は0.3％安の233.49ポイント、深センB株指数は1.24％安の1061.86ポイントだった。