20日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.66%高の16613.81ポイントだった。中国企業指数は0.36%高の5612.65ポイント。メインボードの売買代金は概算で900億3000万HKドル。
ハンセン指数は中盤まで上昇率1%付近を堅調に推移。前日のNY市場で、米連邦準備理事会(FRB)の高官による景気重視の発言を受け、2024年の早期に利下げに転じるとの観測が広がった。米株式相場の続伸が支えとなり、香港市場でも幅広いセクターで買いが優勢となった。ただ、20日移動平均線(大引け時点で16756.98ポイント)に近い水準では上値が重く、後場に入ると上げ幅を縮小。中国本土の株式相場の下落が投資家心理を冷やしたもよう。セクター別では素材と情報技術が上げた半面、必需消費財が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)とアリババ集団(
09988)が大幅に反発し、相場の上昇を主導。前日に11%超下げた碧桂園服務(
06098)は大きく買い戻された。カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)も高い。半面、本土金融株の中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国人寿保険(
02628)が売られた。食品・飲料株の中国蒙牛乳業(
02319)と万洲国際(
00288)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)も下落。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.51%高の3726.50ポイントと3日ぶりに反発。電気自動車の蔚来集団(
09866)が大幅に続伸した。企業向けクラウドサービスの金蝶国際ソフト(
00268)、画像認識システムのセンスタイム(
00020)も買われた。一方、ライブコマース大手の東方甄選(
01797)が8.49%安と続落した。