20日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。前日の米株高が好感される半面、中国の景気減速懸念が相場の重しとなっているもよう。中国の全国銀行間同業折借中心が寄り付き前に発表した2023年12月の最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）は、1年物が3.45％、5年以上物は4.20％となり、ともに前月と同水準に据え置かれた。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.06％高の2934.23ポイントで推移している。セクター別では、採掘やプラスチック製品、公共事業などが買われる半面、観光・ホテル、文化・メディア、小売りなどが売られている。

　20日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前日のNY市場で、米連邦準備理事会（FRB）の高官による景気重視の発言を受け、2024年の早期に利下げに転じるとの観測が広がった。米株式相場の続伸が支えとなり、香港市場でも幅広いセクターで買いが先行している。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.95％高の16662.32ポイントで推移している。個別では、中国ネット通販大手のJDドットコム（09618）とアリババ集団（09988）が大幅に上昇。スポーツ用品大手の李寧（02331）、電力大手の華潤電力控股（00836）も高い。一方、食品大手の康師傅控股（00322）が売られている。

上海総合指数
　始値：2932.12ポイント
　前日比：-0.27ポイント
　騰落率：-0.01％

上海B株指数
　始値：225.63ポイント
　前日比：0.40ポイント
　騰落率：0.18％

深セン成分指数
　始値：9303.09ポイント
　前日比：13.75ポイント
　騰落率：0.15％

深センB株指数
　始値：1051.06ポイント
　前日比：2.97ポイント
　騰落率：0.28％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3334.33ポイント
　前日比：0.29ポイント
　騰落率：0.01％