週明け4日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.09%安の16646.05ポイントだった。中国企業指数は1.01%安の5703.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で1063億8000万HKドル。
ハンセン指数は反発して始まったものの、序盤に下げに転じた。前週末の米株高と米長期金利の低下を受けた買いが先行したが、週内に11月の米雇用統計など重要指標の発表を控え、持ち高を整理する売りが出たもよう。ハンセン指数は次第に下げ幅を広げ、終値は2022年11月10日以来およそ1年1カ月ぶりの安値を連日で更新した。医薬品受託開発の薬明生物技術(
02269)の急落も相場を押し下げた。セクター別では医療・ヘルスケア、情報技術が売られた半面、素材が買われた。
ハンセン指数構成銘柄では、薬明生物技術が23.79%安となり、日本時間午前11時49分に株式取引を停止した。朝方に公表した資料で、23年通期の増収率が年初目標の前年比30%増を下回る見通しを示し、失望売りが膨らんだ。きょうからハンセン指数の構成銘柄となった無錫薬明康徳新薬開発(
02359)、理想汽車(
02015)が大幅安。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、オンラインゲームのネットイース(
09999)、スポーツ用品の李寧(
02331)と安踏体育用品(
02020)も売られた。一方、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、パソコン大手のレノボグループ(
00992)、公益事業の長江インフラ(
01038)が大きく反発した。
このほか、債務問題に揺れる不動産大手の中国恒大集団(
03333)が急反発。香港高等法院が同社に対する清算申し立てを巡る審理を2024年1月29日に再度延期したと伝わり、買いを誘った。素材株の江西銅業(
00358)も高い。一方、医薬品開発サービスの康龍化成(
03759)、臨床試験受託サービスの杭州泰格医薬科技(
03347)が安い。