1日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.25%安の16830.30ポイントだった。中国企業指数は1.64%安の5761.73ポイント。メインボードの売買代金は概算で1142億HKドル。
ハンセン指数は安く始まり、中盤までは心理的節目の17000ポイントを上値抵抗線、前日に付けていた年初来安値(16863.05ポイント)を下値支持線とするレンジでもみあい。終盤に下げ幅を広げ、終値は2022年11月10日以来およそ1年1カ月ぶりの安値圏となった。米長期金利の上昇を背景に11月30日の米株式市場でハイテク株が下落した流れを引き継いだ。香港時間2日未明に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が出席する討論会などを控え、積極的な買いを見送るムードも広がった。FRBが早期に利下げに転換するとの市場の見方を、パウエル氏がけん制する発言があり得ると懸念されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(
03690)とテンセント(
00700)が反落して相場の重荷となった。前日買われた中升集団(
00881)、海底撈国際(
06862)、SMIC(
00981)は大幅に下落。香港コングロマリットの新世界発展(
00017)、不動産管理の碧桂園服務(
06098)と華潤万象生活(
01209)も安い。半面、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)が買われた。医薬品株の石薬集団(
01093)は続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は前日比1.76%安の3830.92ポイントと4日続落。中国ミニブログ大手のウェイボー(
09898)が11%近く下げたほか、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、電気自動車の小鵬汽車(
09868)の下げがきつい。一方、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)が反発した。