28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。前場終値は前日比0.60％安の17419.42ポイントだった。中国企業指数は0.72％安の5981.66ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で435億8000万HKドル。

　ハンセン指数はほぼマイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、中国の景気減速懸念が相場の重しとなった。本土市場の上昇を受けて下げ幅を縮小する場面もあったが、再び下げ幅を拡大して前場の取引を終えた。

　個別では、きょう7−9月期決算の発表を予定している美団（03690）が3％超下げたほか、アリババ集団（09988）やテンセント（00700）が売られて指数を押し下げた。信義光能（00968）や招商銀行（03968）の下落も目立った。空売りファンドのグリズリー・リサーチが不正会計疑惑を指摘したセンスタイム（00020）は5％超下げた。半面、翰森製薬（03692）や舜宇光学科技（02382）、小米集団（01810）などが買われた。

ハンセン指数
　引値：17419.42ポイント
　前日比：-105.64ポイント
　騰落率：-0.60％

中国企業指数
　引値：5981.66ポイント
　前日比：-43.56ポイント
　騰落率：-0.72％

レッドチップ指数
　引値：3402.78ポイント
　前日比：-18.45ポイント
　騰落率：-0.54％

　28日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.10％高の3034.80ポイントだった。深セン成分指数は0.23％高の9808.43ポイントと3営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4775億7000万元だった。

　上海総合指数は朝方に安く推移したものの、前日終値付近でのもみ合いとなって前場の取引を終えた。前日終値は今月3日以来、約3週間ぶり安値だっただけに、割安感が強まった銘柄を中心に買い直しが入って指数を押し上げた。ただ、不動産市況の悪化などの景気不安が引き続き重荷となり、上値は伸び悩んだ。

　セクター別では、電機、自動車部品、光学光電子、医療機器・サービスが買われた半面、不動産、空運、石炭、通信が売られた。

　上海B株指数は0.59％高の231.46ポイントと3営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.21％安の1075.49ポイントと反落した。