23日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.99%高の17910.84ポイントだった。中国企業指数は1.58%高の6171.01ポイント。メインボードの売買代金は概算で977億4000万HKドル。
ハンセン指数は前場、人民元安を警戒する売りに押されて安く推移。後場に上げに転じ、終値は15日以来およそ1週間ぶりの高値圏だった。中国当局が不動産開発会社の資金繰り改善や、住宅ローン規制の緩和などの措置を講じていると伝わり、関連銘柄が買われて相場を押し上げた。朝方は安かった中国本土の株式相場が高く終えたことも投資家心理を支えたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産開発の龍湖集団(
00960)が13%超高。中国当局が起草した融資適格「ホワイトリスト」に収載されていると伝わり、買いを集めた。碧桂園服務(
06098)が12%超上げたほか、不動産株の中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、華潤万象生活(
01209)はそろって大幅高となった。自動車販売の中升集団(
00881)は急反発。21日に2023年7−9月期決算を発表した百度(
09888)とトリップ・ドットコム(
09961)も高い。一方、この日が中間配当と特別配当の権利落ち日だった新世界発展(
00017)が大幅安。電動工具の創科実業(
00669)、アルミの中国宏橋(
01378)も売られた。
その他、龍湖集団と同様に「ホワイトリスト」入りが報じられた碧桂園(
02007)、遠洋集団(
03377)が急騰した。前日安かった新興電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)、蔚来集団(
09866)、小鵬汽車(
09868)が大きく買い直された。