22日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.71ポイント高の17734.60ポイントだった。中国企業指数は1.84ポイント安の6074.83ポイント。メインボードの売買代金は概算で811億3000万HKドル。
ハンセン指数は小高く始まり、前日終値を挟んで一進一退の方向感を欠く展開。後場寄り付き直後に下げ幅を広げる場面があったものの、大引け間際にかろうじてプラス圏へ浮上した。前日の米株式相場がハイテク銘柄を中心とする利益確定売りに押された上、この日の中国本土相場が下げたことで運用リスクを取りにくくなった。半面、中国政府による不動産業支援策への期待が続き、関連銘柄が買われた。米長期金利の低下も投資家心理を支えたもよう。セクター別では不動産・建設、通信が上げた半面、工業、医療・ヘルスケアが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が買われ、相場を下支えした。不動産株の碧桂園服務(
06098)と中国海外発展(
00688)はともに続伸。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、オンラインゲームのネットイース(
09999)も上昇した。前日大引け後に2023年7−9月期決算を発表した銘柄では、百度(
09888)が大幅高となった一方、トリップ・ドットコム(
09961)が急落した。スマートフォン関連の舜宇光学科技(
02382)、小米集団(
01810)が続落。自動車販売の中升集団(
00881)も安い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.18%安の4029.82ポイントと続落。ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)が5%近く下げた。データベースの万国数拠(
09698)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)も売られた。一方、ライブコマースの東方甄選(
01797)、ショート動画の快手科技(
01024)が反発した。