15日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて堅調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比3.82％高の87.07米ドルと続伸。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は3.01％高の112.84米ドルと4営業日続伸した。主な中国関連ネット・IT株の15日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：87.07米ドル（+3.82％）
　■百度（BIDU）：112.84米ドル（+3.01％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：35.79米ドル（+1.22％）
　■JDドットコム（JD）：28.59米ドル（+7.04％）
　■ウェイボー（WB）：12.21米ドル（+5.17％）
　■ネットイース（NTES）：115.08米ドル（+0.70％）
　■モモ（MOMO）：7.23米ドル（+2.84％）
　■レンレン（RENN）：0.95米ドル（0％）
　■滴滴全球（DIDI）：3.83米ドル（0％）
　■捜狐（SOHU）：8.97米ドル（-8.66％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：1.99米ドル（+8.47％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：8.25米ドル（+7.70％）

　15日のNY株式相場は続伸。寄り前に発表された米10月生産者物価指数（PPI）が前月比で予想に反してマイナスとなり、前年比でも予想以上に減速したことでインフレ沈静化期待が高まった。ただ、月初から主要3指数の上昇が続いていることや、前日に4.50％を割り込んだ米10年債利回りが4.53％台に上昇したことで上値は限定的だった。

　ダウ平均は終日プラス圏で推移し、163.51米ドル高（+0.47％）と4日続伸して終了。S&P500もおおむねプラス圏で推移し、0.16％高と2日続伸して終了した。ハイテク株主体のナスダック総合は0.24％安まで下落する場面もあったが、0.07％高と小幅に2日続伸して終了した。

　S&P500の11セクターは生活必需品、コミュニケーション、金融、素材など7セクターが上昇し、エネルギー、公益、ITなど4セクターが下落した。

　10月PPIは前月比で-0.5％と予想の+0.1％に反してマイナスとなり、前年比でも+1.3％と前月分の+2.2％や予想の+1.9％を下回った。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前月比0.0％、前年比+2.4％となり、ともに前月分や予想を下回った。一方、10月小売売上高は前月比-0.1％となったが、予想の-0.3％を上回り、11月NY連銀製造業業況指数も9.10となり予想の-2.80に反して改善した。

　香港証券取引所は15日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　　当日の売買代金：195億2571万HKドル
　　買い代金：75億2594万HKドル
　　売り代金：119億9977万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

1 トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン（02800）
　　売買代金：2,255百万HKドル
　　買い代金：1百万HKドル
　　売り代金：2,254百万HKドル

2 テンセント（00700）
　　売買代金：2,126百万HKドル
　　買い代金：640百万HKドル
　　売り代金：1,486百万HKドル

3 美団（03690）
　　売買代金：918百万HKドル
　　買い代金：202百万HKドル
　　売り代金：716百万HKドル

4 薬明生物技術（02269）
　　売買代金：767百万HKドル
　　買い代金：215百万HKドル
　　売り代金：552百万HKドル

5 南方東英ハンセンテック指数ETF（03033）
　　売買代金：659百万HKドル
　　買い代金：6百万HKドル
　　売り代金：653百万HKドル

6 小米集団（01810）
　　売買代金：518百万HKドル
　　買い代金：210百万HKドル
　　売り代金：309百万HKドル

7 信達生物製薬（01801）
　　売買代金：473百万HKドル
　　買い代金：170百万HKドル
　　売り代金：303百万HKドル

8 快手科技（01024）
　　売買代金：357百万HKドル
　　買い代金：280百万HKドル
　　売り代金：77百万HKドル

9 融創中国（01918）
　　売買代金：352百万HKドル
　　買い代金：158百万HKドル
　　売り代金：195百万HKドル

10 ハンセン中国企業指数ETF（02828）
　　売買代金：348百万HKドル
　　買い代金：2百万HKドル
　　売り代金：346百万HKドル