14日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.17%安の17396.86ポイントだった。中国企業指数は0.41%安の5964.54ポイント。メインボードの売買代金は概算で767億8000万HKドル。
ハンセン指数は高く始まった後、上げ幅を縮小すると、中盤以降は前日終値付近でもみ合った。中国の4大証券情報紙が14日、一斉に預金準備率の引き下げに言及する記事を1面に掲載したことを受け、金融緩和への期待が広がった。ただ、15日に米国でバイデン米大統領と中国の習近平国家主席が約1年ぶりに対面会談するほか、14日夜に米消費者物価指数(CPI)、15日に中国の鉱工業生産や小売売上高が発表されるとあって、様子見ムードも強まり、相場の重しとなった。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)やアリババ集団(
09988)、JDドットコム(
09618)などIT大手が売られて指数を押し下げたほか、安踏体育用品(
02020)やネットイース(
09999)、小米集団(
01810)の下落も目立った。半面、華潤置地(
01109)や恒安国際集団(
01044)、新奥能源(
02688)などが買われた。
ハイテク株で構成するハンセンテック指数は0.74%安の3951.75ポイント。万国数拠(
09698)や美団、ネットイース、蔚来集団(
09866)が下落率上位だった。半面、華虹半導体(
01347)や小鵬汽車(
09868)が買われた。この他では、UBSと野村インターナショナルが目標株価を引き下げた特歩国際(
01368)が16%超下落した。