週明け13日の中国本土株式市場で上海総合指数は高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。国内外の重要イベントを前に積極的な買いが入りにくいもよう。中国の習近平国家主席は14−17日に訪米し、アジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議に出席するほか、バイデン米大統領との首脳会談に臨む。また、14日に10月の米消費者物価指数（CPI）、15日に10月の中国主要経済指標が発表される。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前営業日比0.17％安の3033.72ポイントで推移している。セクター別では、貴金属が全面安。医薬品販売、証券、銀行なども安い。半面、ゲームが全面高で推移しているほか、教育、文化・メディア、ソフトウエア開発などが買われている。

　週明け13日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前週末の米株高を受けた買いが相場を支えている。注目されたミシガン大の米11月期待インフレ率速報値は1年先、5年先ともに市場予想を上回ったものの、10日のNY債券市場で米長期金利の指標となる10年債利回りは4.65％台と前日から小幅な上昇にとどまった。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前営業日比0.55％高の17298.57ポイントで推移している。個別では、ハイテク株の小米集団（01810）とレノボグループ（00992）、舜宇光学科技（02382）、医薬品関連の翰森製薬（03692）、阿里健康（00241）が高い。半面、ビール大手のバドワイザーAPAC（01876）、不動産開発の中国海外発展（00688）、華潤置地（01109）が売られている。

上海総合指数
　始値：3044.03ポイント
　前日比：5.06ポイント
　騰落率：0.17％

上海B株指数
　始値：227.10ポイント
　前日比：0.01ポイント
　騰落率：0％

深セン成分指数
　始値：10012.85ポイント
　前日比：34.31ポイント
　騰落率：0.34％

深センB株指数
　始値：1068.35ポイント
　前日比：0.36ポイント
　騰落率：0.03％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3593.91ポイント
　前日比：7.42ポイント
　騰落率：0.21％