10日のNY株式相場は大幅反発。年末ラリーへの期待が高まる中、米国債利回りがおおむね安定的に推移したことでハイテク株を中心に幅広い銘柄が上昇した。注目されたミシガン大の11月期待インフレ率速報値は1年先、5年先ともに市場予想を上回ったものの、米10年債利回りは前日の4.63％台から4.65％台と小幅な上昇にとどまった。

　ダウ平均は上昇してスタートすると、終盤に418米ドル高まで上昇し、391.16米ドル高（+1.15％）と3日ぶりに反発して終了。前日に2年ぶりの長期連騰記録が途切れたS&P500とナスダック総合もそれぞれ1.56％高、2.05％高と大幅反発。週間ではダウ平均が0.65％高、S&P500が1.31％高、ナスダック総合が2.37％高と3指数がそろって2週続伸した。

　センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の15.29ポイントから14.17ポイントに低下。終値で9月19日以来の低水準となった。

　業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。ITが2.59％高となったほか、コミュニケーション、一般消費財、資本財、素材、金融、不動産、エネルギーも1％超上昇した。マグニフィセント・セブンとも呼ばれるハイテク・ジャイアントはマイクロソフトが2.49％高となり上場来高値を更新したほか、エヌビディア、アップル、アマゾン、メタ、テスラも2％超上昇し、アルファベットも1.80％高となった。半導体株はエヌビディアのほか、KLA、ラム・リサーチ、アプライド・マテリアルズ、アドバンスト･マイクロ･デバイセズ（AMD)なども4−5％高となり、フィラデルフィア半導体株指数（SOX指数）は4.04％高と大幅反発した。

■ 11月13日（月）
【権利落日】西蔵鉱業発展（000762） (中間配当）
【統計】人民元建て融資増加額　10月
【統計】マネーサプライ　M2　10月
※予定が変更になる場合もあります

　香港証券取引所は10日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　　当日の売買代金：126億6417万HKドル
　　買い代金：72億820万HKドル
　　売り代金：54億5597万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

1 CNOOC（00883）
　　売買代金：1,043百万HKドル
　　買い代金：585百万HKドル
　　売り代金：458百万HKドル

2 美団（03690）
　　売買代金：986百万HKドル
　　買い代金：397百万HKドル
　　売り代金：589百万HKドル

3 テンセント（00700）
　　売買代金：903百万HKドル
　　買い代金：462百万HKドル
　　売り代金：441百万HKドル

4 東方甄選（01797）
　　売買代金：794百万HKドル
　　買い代金：364百万HKドル
　　売り代金：429百万HKドル

5 チャイナ・モバイル（00941）
　　売買代金：773百万HKドル
　　買い代金：246百万HKドル
　　売り代金：527百万HKドル

6 香港航天科技（01725）
　　売買代金：601百万HKドル
　　買い代金：334百万HKドル
　　売り代金：267百万HKドル

7 香港証券取引所（00388）
　　売買代金：442百万HKドル
　　買い代金：231百万HKドル
　　売り代金：210百万HKドル

8 ペトロチャイナ（00857）
　　売買代金：390百万HKドル
　　買い代金：348百万HKドル
　　売り代金：43百万HKドル

9 薬明生物技術（02269）
　　売買代金：279百万HKドル
　　買い代金：73百万HKドル
　　売り代金：206百万HKドル

10 チャイナ・テレコム（00728）
　　売買代金：270百万HKドル
　　買い代金：144百万HKドル
　　売り代金：126百万HKドル