10日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比1.76%安の17203.26ポイントだった。中国企業指数は2.15%安の5900.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で750億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は低調な商いのなか、終日マイナス圏の狭いレンジで推移。終値は1日以来の安値圏だった。前日のNY市場で米長期金利が上昇に転じ、主要3株価指数がそろって下落したことで、幅広い銘柄が売りに押された。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が9日の講演で、インフレ目標の達成に向けてさらなる金融引き締めをためらわない方針を示し、投資家が運用リスク回避姿勢を強めた。中国の景気減速懸念も引き続き相場の重荷だった。
ハンセン指数構成銘柄では、ネット株のJDドットコム(
09618)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、百度(
09888)が売られた。太陽光発電用ガラスの信義光能(
00968)の下げがきつい。前日大引け後に2023年10−12月期見通しを発表したSMIC(
00981)は大幅に続落した。カジノ運営のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)、香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)も安い。一方、特別配当を発表した華潤電力控股(
00836)が大幅高となった。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3.28%安の3892.44ポイントと反落。構成30銘柄が全て下げた。SMICと同業の華虹半導体(
01347)は15.63%安と急落。23年7−9月期決算を発表したウェイボー(
09898)も大幅安だった。電気自動車メーカーの蔚来集団(
09866)、小鵬汽車(
09868)、理想汽車(
02015)はそろって反落した。