9日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.08％高の3054.68ポイントだった。深セン成分指数は0.08％安の10043.59ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6257億9700万元だった。

　上海総合指数は方向感を欠く値動きとなった。米国の利上げが打ち止めになるとの期待が買いを支える一方、2023年10月の中国の消費者物価指数（CPI）が前年同月比0.2％下落と再びマイナスに転じたほか、市場予想（0.1％下落）からも下振れしたことが嫌気された。中国政府による景気対策への期待は根強いものの、景気減速が警戒されるなか、積極的に買う動きは限られた。セクター別では、石炭や太陽光発電設備、電子化学品が買われる半面、教育と自動車サービスが全面安。漢方薬やゲームも売られた。

　上海B株指数は0.78％安の231.72ポイント、深センB株指数は0.18％高の1074.08ポイントだった。

上海総合指数
　引値：3054.68ポイント
　前日比：2.31ポイント
　騰落率：0.08％

上海B株指数
　引値：231.72ポイント
　前日比：-1.83ポイント
　騰落率：-0.78％

深セン成分指数
　引値：10043.59ポイント
　前日比：-8.50ポイント
　騰落率：-0.08％

深センB株指数
　引値：1074.08ポイント
　前日比：1.92ポイント
　騰落率：0.18％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：3614.16ポイント
　前日比：3.09ポイント
　騰落率：0.09％

　9日の中国本土株式市場で上海総合指数は小安く始まった後、プラス圏に浮上する展開。米国の利上げが打ち止めになるとの期待などが買いを支えているもよう。寄り付きと同時に発表された2023年10月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比0.2％下落、生産者物価指数（PPI）は同2.6％下落だった。市場コンセンサス予想はCPIが0.1％下落、PPIが2.7％下落。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比0.26％高の3060.36ポイントで推移している。セクター別では、電子化学品や石炭、医療サービスなどが買われる半面、自動車や自動車部品、自動車サービスなどが売られている。