香港証券取引所は8日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　　当日の売買代金：513億5465万元
　　買い代金：248億767万元
　　売り代金：265億4698万元

■当日の売買代金上位10銘柄

1 貴州茅台酒（600519）
　　売買代金：1,159百万元
　　買い代金：711百万元
　　売り代金：448百万元

2 上海韋爾半導体（603501）
　　売買代金：777百万元
　　買い代金：346百万元
　　売り代金：431百万元

3 無錫薬明康徳新薬開発（603259）
　　売買代金：661百万元
　　買い代金：277百万元
　　売り代金：384百万元

4 北京金山弁公ソフト（688111）
　　売買代金：636百万元
　　買い代金：284百万元
　　売り代金：352百万元

5 中国旅遊集団中免（601888）
　　売買代金：570百万元
　　買い代金：372百万元
　　売り代金：198百万元

6 中国平安保険（601318）
　　売買代金：565百万元
　　買い代金：262百万元
　　売り代金：303百万元

7 隆基緑能科技（601012）
　　売買代金：538百万元
　　買い代金：274百万元
　　売り代金：264百万元

8 方正証券（601901）
　　売買代金：508百万元
　　買い代金：137百万元
　　売り代金：371百万元

9 安徽江淮汽車集団（600418）
　　売買代金：505百万元
　　買い代金：273百万元
　　売り代金：233百万元

10 中信証券（600030）
　　売買代金：487百万元
　　買い代金：182百万元
　　売り代金：305百万元

　8日の米株式市場で、中国ネット・IT株はまちまち。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比0.71％安の84.80米ドルと反落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は0.55％安の107.42米ドルと3日続落した。主な中国関連ネット・IT株の8日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：84.80米ドル（-0.71％）
　■百度（BIDU）：107.42米ドル（-0.55％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：33.53米ドル（+0.09％）
　■JDドットコム（JD）：26.45米ドル（-1.38％）
　■ウェイボー（WB）：12.06米ドル（-0.66％）
　■ネットイース（NTES）：112.12米ドル（+0.27％）
　■モモ（MOMO）：6.91米ドル（-1.85％）
　■レンレン（RENN）：0.96米ドル（0％）
　■滴滴全球（DIDI）：3.44米ドル（0％）
　■捜狐（SOHU）：8.55米ドル（+1.42％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：1.85米ドル（-2.63％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：7.53米ドル（+1.48％）

　8日のNY株式相場は高安まちまち。連日の上昇で利益確定売りに押される場面もあったが、利上げ打ち止め期待を背景に米10年債利回りが4.50％を割り込んだことや、原油相場が大幅続落したことが支えとなった。

　ダウ平均は40.33米ドル安（-0.12％）と8日ぶりに小幅反落。上昇してスタート後、156米ドル安まで下落したが、その後買い戻され下落幅を縮小して終了した。S&P500とナスダック総合も一時0.4％超下落したが、それぞれ0.10％高、0.08％高と小幅に上昇して終了。S&P500は8日続伸、ナスダック総合は9日続伸となり、ともに2021年11月以来の長期連騰を記録した。

　S&P500の11セクターはIT、不動産、資本財、素材など6セクターが上昇した一方、エネルギー、公益、生活必需品、一般消費財など5セクターが下落した。センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の14.81ポイントから14.45ポイントに低下した。

　ダウ平均は前日まで7日続伸し、その間の上げ幅は1700米ドルを超えた。8日は買いが先行したものの、短期的な過熱感が意識され、利益確定売りに押された。またニューヨーク原油先物相場は一時7月中旬以来の安値水準となる75米ドル割れまで下落し、エクソン・モービルなど石油株が売られた。

　一方、米10年債利回りが前日の4.56％から4.49％に低下したことを好感し、ハイテク株に買いが入った。オラクルが3.06％高、エヌビディアが1.35％高となった。