8日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.58%安の17568.46ポイントだった。中国企業指数は0.78%安の6039.91ポイント。メインボードの売買代金は概算で941億4000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた後、前場はおおむね高く推移。米長期金利の低下を背景に前日のNY市場でハイテク・グロース株が買われた流れを引き継いだ。ただ、後場に入ると下げに転じた。中国当局が国内保険大手の中国平安保険(
02318)に対し、債務再編中の碧桂園(
02007)への出資を要請した伝わり、本土系保険銘柄が売られて相場の重荷となった。10月の中国物価統計の発表をあすに控え、積極的な買いを見送るムードも強まった。セクター別では素材やエネルギー、金融が安かった半面、医療・ヘルスケア、不動産・建設が堅調だった。
ハンセン指数構成銘柄では、中国平安保険(
02318)が5.41%安のほか、同業の中国人寿保険(
02628)も大きく売られた。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、香港地場銀行のハンセン銀行(
00011)は続落。アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、石油大手のCNOOC(
00883)、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)も安い。一方、不動産株の龍湖集団(
00960)と碧桂園服務(
06098)が大幅高。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)、中国生物製薬(
01177)、京東健康(
06618)、国薬控股(
01099)の上昇も目立った。
このほか、債務問題を抱える不動産企業の中国恒大集団(
03333)、融創中国(
01918)、遠洋集団(
03377)が終盤に急騰した。