2日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.75%高の17230.59ポイントだった。中国企業指数は0.88%高の5911.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で711億2000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きでほぼ全面高となり、朝方には上昇率が一時2%を超えた。前日のNY市場で長期金利が低下し、米株式相場が上昇したことで、米金融引き締め長期化への警戒感が和らいだ。1日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が据え置かれた上、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が会合後の記者会見で次回FOMCでの利上げ見送りの可能性を否定せず、買い安心感につながったもよう。ただ、中国景気不安が根強いなか、ハンセン指数は中盤以降に上げ幅をじりじりと縮小。高く始まった中国本土の株価指数が下げて転じたことも投資家心理を冷やした。
ハンセン指数構成銘柄では、スマートフォン大手の小米集団(
01810)が買われ、相場の上昇を主導した。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、自動車株の吉利汽車(
00175)は大幅に反発した。香港地場銘柄の上昇が目立ち、Link REIT(
00823)、恒基兆業地産(
00012)、電能実業(
00006)、香港鉄路(
00066)が大幅高となった。一方、医薬品関連の国薬控股(
01099)と薬明生物技術(
02269)が下落。火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、ビールメーカーの華潤ビール(
00291)は続落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.63%高の3813.42ポイントと3日ぶりに反発。前日大引け後に10月の納車台数を発表した電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)が7.57%高と急反発した。スマホ部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)も高い。半面、ライブコマース大手の東方甄選(
01797)が大幅安。