■ 11月1日（水）
【統計】財新製造業PMI　10月

　10月31日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて軟調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比0.72％安の82.54米ドルと反落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）も1.10％安の105.00米ドルと3営業日続落した。主な中国関連ネット・IT株の31日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：82.54米ドル（-0.72％）
　■百度（BIDU）：105.00米ドル（-1.10％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：34.00米ドル（-3.41％）
　■JDドットコム（JD）：25.42米ドル（-2.00％）
　■ウェイボー（WB）：11.83米ドル（-2.07％）
　■ネットイース（NTES）：106.92米ドル（-0.86％）
　■モモ（MOMO）：7.08米ドル（-0.98％）
　■捜狐（SOHU）：8.23米ドル（+0.73％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：1.70米ドル（+0.89％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：7.26米ドル（-0.55％）

　10月31日のNY株式相場は続伸。弱い見通しが嫌気されたキャタピラーなどが売られ、やや軟調にスタートしたものの、その後は翌日の米連邦公開市場委員会（FOMC）結果公表を控えた買い戻しが優勢となった。中東の地政学リスクが意識される中、原油相場が続落したことも安心感につながった。

　ダウ平均は朝方に141米ドル安まで下落したものの、終盤に141米ドル高まで上昇し、123.91米ドル高（+0.38％）の3万3052.87米ドルで終了。2日続伸し、4営業日ぶりに3万3000米ドル台を回復した。S&P500も朝安後、0.65％高と2日続伸して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は0.48％高と3日続伸した。

　ただ、月間ではダウ平均が454.63米ドル安（-1.36％）、S&P500が2.20％安、ナスダック総合が2.78％安とそろって3カ月続落。ダウ平均とS&P500は2020年3月以来の長期続落となった。

　業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。不動産が2.04％高、金融が1.09％高となったほか、公益、資本財、一般消費財、ヘルスケア、ITが0.5％超上昇した。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の19.75ポイントから18.14ポイントに低下。5営業日ぶりの18ポイント台となった。

　決算発表銘柄は、第3四半期の売上高と利益が予想を上回ったピンタレストが19.04％高、アリスタ・ネットワークスが14.03％高と急伸した一方、通期見通しを取り下げたVFコーポレーションが13.96％安と急落。第4四半期の需要減見通しが嫌気されたキャタピラーも6.65％安と大幅に下落した。