31日の香港市場で、ハンセン指数は安く寄り付いた後、下げ幅を拡大した。中国の景況感の悪化を嫌気。寄り付きとほぼ同時に発表された10月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）は49.5と市場予想（50.2）から下振れし、好不況の分かれ目となる50を割り込んだ。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.83％安の17261.24ポイントで推移。個別では、ネット株の百度（09888）とトリップ・ドットコム（09961）、医薬品受託開発の薬明生物技術（02269）、PC世界大手のレノボグループ（00992）が安い。欧州金融大手のHSBC（00005）が続落している。半面、香港地場系銘柄の新世界発展（00017）、恒隆地産（00101）、電力株の華潤電力控股（00836）などが買われている。

　31日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。前日の米株高が好感される半面、指数は前日に終値で18日以来、約2週間ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.02％高の3022.03ポイントで推移している。セクター別では、ゲームや電子化学品、保険などが買われる半面、医療サービスや通信設備、採掘などが売られている。

上海総合指数
　始値：3019.65ポイント
　前日比：-1.90ポイント
　騰落率：-0.06％

上海B株指数
　始値：230.86ポイント
　前日比：0.50ポイント
　騰落率：0.22％

深セン成分指数
　始値：9924.72ポイント
　前日比：-3.27ポイント
　騰落率：-0.03％

深センB株指数
　始値：1064.93ポイント
　前日比：2.27ポイント
　騰落率：0.21％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3581.68ポイント
　前日比：-2.09ポイント
　騰落率：-0.06％