週明け30日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前営業日比0.04%高の17406.36ポイントだった。中国企業指数は0.31%安の5960.33ポイント。メインボードの売買代金は概算で924億7000万HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付いた。イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザでの地上作戦を拡大していると伝わり、中東情勢が一段と悪化するとの警戒感から売りが先行した。ただその後は次第に下値を切り上げ、大引け間際にプラス圏に浮上して終えた。前週末のNY市場で米長期金利が低下し、ハイテク株主体のナスダック総合が3日ぶりに反発したことで、香港市場でもテクノロジー株が買われて相場を支えた。中国本土相場の上昇も投資家心理の改善につながったもよう。セクター別では、医療・ヘルスケア、素材、工業が上げた半面、エネルギー、金融、通信が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)、SMIC(
00981)、小米集団(
01810)、レノボグループ(
00992)が大幅高。製薬の中国生物製薬(
01177)と翰森製薬(
03692)、医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)、金鉱株の紫金鉱業集団(
02899)も買われた。半面、本土系銀行株の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、招商銀行(
03968)の下落が目立った。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)もそろって売られた。都市ガスの新奥能源(
02688)、医薬品卸売りの国薬控股(
01099)は大幅に反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は3854.31ポイントと4営業日続伸。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、ヘルステックの平安健康医療科技(
01833)が上昇した。一方、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)が安い。