週明け30日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。「国家隊」と呼ばれる政府系資金による相場下支えへの期待が広がる半面、指数は前週末まで4日続伸し、18日以来の高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前営業日比0.11％安の3014.32ポイントで推移している。セクター別では、自動車や自動車部品、太陽光発電設備などが売られる半面、製薬やバイオ、医療サービスなどが買われている。

　週明け30日の香港市場で、ハンセン指数は反落して始まった。イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザでの地上作戦を拡大していると伝わり、中東情勢が一段と悪化するとの警戒感から運用リスクを避ける売りが出た。中国で31日に10月の製造業購買担当者景気指数（PMI）が公表されるとあって、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を見送っているもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前営業日比0.45％安の17320.70ポイントで推移している。個別では、ネット株のアリババ集団（09988）と百度（09888）、国際金融銘柄のHSBC（00005）とAIAグループ（01299）が売られて相場の重荷となっている。都市ガスの新奥能源（02688）、医薬品卸売りの国薬控股（01099）は大幅に反落。一方、製薬の中国生物製薬（01177）と翰森製薬（03692）、医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）が上昇している。

上海総合指数
　始値：3009.61ポイント
　前日比：-8.17ポイント
　騰落率：-0.27％

上海B株指数
　始値：228.06ポイント
　前日比：-0.15ポイント
　騰落率：-0.07％

深セン成分指数
　始値：9759.22ポイント
　前日比：-11.62ポイント
　騰落率：-0.12％

深センB株指数
　始値：1065.14ポイント
　前日比：5.97ポイント
　騰落率：0.56％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3554.11ポイント
　前日比：-8.28ポイント
　騰落率：-0.23％