26日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.24%安の17044.61ポイントだった。中国企業指数は0.10%高の5859.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で808億HKドル。
ハンセン指数は朝方に高くなる場面があったものの、おおむね心理的節目の17000ポイントを挟んで一進一退の展開。結局同水準を守って引けた。前日のNY市場で米長期金利が上昇し、ハイテク株が売られて米株式相場が下げ、投資家が運用リスクをとりにくくなった。ただ、中国本土で上海総合指数と深セン成分指数が終盤に上げに転じたことで、「国家隊」と呼ばれる中国政府系資金による買い支えへの期待が強まり、一定の下支えとなったもよう。セクター別では医療・ヘルスケア、一般消費財、不動産・建設が下げた半面、通信が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、スポーツ用品の李寧(
02331)が20%超下落。前日大引け後、2023年7−9月期の「李寧」ブランドの既存店売上高が1桁台半ばの減少だったと発表し、失望売りが膨らんだ。同業の安踏体育用品(
02020)も安い。英金融大手のHSBC(
00005)が売られ、相場の重荷だった。鉄道運営の香港鉄路(
00066)は大幅に続落した。半面、前日安かった豚肉大手の万洲国際(
00288)、発電大手の華潤電力控股(
00836)が買い直された。食品・飲料大手の康師傅控股(
00322)、衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)は続伸した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.31%高の3712.55ポイントと続伸。オフィスソフト・ゲーム大手のキングソフト(
03888)、ショート動画プラットフォームの快手科技(
01024)が買われた。一方、ライブコマースの東方甄選(
01797)、データセンターの万国数拠(
09698)の下げがきつい。