26日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.55％安の16990.86ポイントだった。中国企業指数は0.46％安の5826.96ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で421億1000万HKドル。

　ハンセン指数は前日に米株式相場が反落した流れを引き継ぎ、小安く寄り付いた。朝方に高くなる場面があったものの、マイナス圏に沈むと下げ幅を広げた。心理的節目の17000ポイントを割り込むと下げ渋ったが、同水準を下回る水準で前場の取引を終えた。25日のNY市場で米長期金利が上昇し、前日夕に決算を発表したアルファベットが急落したことで投資家心理が悪化した。

　個別では、スポーツ用品の李寧（02331）が18.54％安。前日大引け後、2023年7−9月期の「李寧」ブランドの既存店売上高が1桁台半ばの減少だったと発表し、失望売りが膨らんだもよう。同業の安踏体育用品（02020）も安い。医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）、鉄道運営の香港鉄路（00066）は大幅に続落した。半面、前日安かった豚肉大手の万洲国際（00288）、発電大手の華潤電力控股（00836）が買い直された。食品・飲料大手の康師傅控股（00322）、衛生用品大手の恒安国際集団（01044）は続伸した。

ハンセン指数
　引値：16990.86ポイント
　前日比：-94.47ポイント
　騰落率：-0.55％

中国企業指数
　引値：5826.96ポイント
　前日比：-27.01ポイント
　騰落率：-0.46％

レッドチップ指数
　引値：3336.58ポイント
　前日比：-17.83ポイント
　騰落率：-0.53％

　26日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.29％安の2965.35ポイントだった。深セン成分指数は0.8％安の9452.40ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5367億1600万元だった。

　上海総合指数は総じてマイナス圏でもみ合った。米長期金利の上昇や米金融引き締めの長期化懸念からリスク回避の動きが優勢。香港上場の本土不動産大手、碧桂園（02007）の米ドル建て社債について、同債券の事務手続きを担うシティコープ・インターナショナルが債権者に対し「デフォルトに該当する」と通知したと伝わり、不動産企業が抱える債務問題への警戒感も地合いを冷やしたもよう。

　セクター別では、太陽光発電設備、不動産サービスが全面安。前日に買われていた建設コンサルティングやセメント・建材が反落した。石炭も安い。半面、自動車、自動車部品、銀行の一角が買われた。

　上海B株指数は0.92％安の222.32ポイント、深センB株指数は0.36％安の1039.22ポイント。