24日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。指数は前日まで4営業日続落し、終値で昨年10月31日以来、約1年ぶり安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がっているほか、「国家隊」と呼ばれる中国政府系資金が再びA株市場の買い支えに動き出したことも投資家心理を強気に傾けている。ただ、前日のNY市場でダウ平均とS&P500が下落したことなどが嫌気され、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.14％安の2935.30ポイントで推移している。セクター別では、自動車部品やバッテリー素材、繊維・アパレルなどが買われる半面、半導体や宝飾、医療サービスなどが売られている。

　連休明け24日の香港市場でハンセン指数は続落スタート。連休中の米中株安の流れを引き継いだ。米国の金融引き締めの長期化、中東情勢の緊迫、米中対立の激化、中国経済の先行き不安などの懸念材料が引き続き相場を圧迫している。

　指数は心理的節目の17000ポイントを割り込み、日本時間午前10時37分現在、前営業日比1.26％安の16955.95ポイントで推移している。個別では、スポーツ用品の李寧（02331）、香港大手コングロマリットの新世界発展（00017）、マカオカジノの銀河娯楽（00027）、本土不動産株の華潤置地（01109）などが安い。半面、アルミメーカーの中国宏橋（01378）、製薬株の翰森製薬（03692）、オンライン旅行大手のトリップ・ドットコム（09961）が逆行高を演じている。

上海総合指数
　始値：2944.31ポイント
　前日比：5.02ポイント
　騰落率：0.17％

上海B株指数
　始値：219.25ポイント
　前日比：0.24ポイント
　騰落率：0.11％

深セン成分指数
　始値：9458.33ポイント
　前日比：32.35ポイント
　騰落率：0.34％

深センB株指数
　始値：1024.03ポイント
　前日比：0.76ポイント
　騰落率：0.07％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3481.76ポイント
　前日比：7.52ポイント
　騰落率：0.22％