19日の香港市場で、ハンセン指数は続落して始まった。前日の米株式相場が長期金利の上昇を受けて下落した流れを引き継いだ。原油先物相場が上昇していることもあって、インフレ圧力の高まりに伴う米金融引き締め長期化への警戒感が強まっている。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比1.34％安の17494.52ポイントで推移している。個別では、ネット株のJDドットコム（09618）と美団（03690）、百度（09888）、国際金融銘柄のAIAグループ（01299）が売られ、相場の重荷となっている。不動産開発の龍湖集団（00960）も大幅安。一方、製薬の翰森製薬（03692）、スポーツ用品の安踏体育用品（02020）が買われている。

ハンセン指数
　始値：17540.46ポイント
　前日比：-192.06ポイント
　騰落率：-1.08％

中国企業指数
　始値：6007.70ポイント
　前日比：-67.98ポイント
　騰落率：-1.12％

レッドチップ指数
　始値：3445.33ポイント
　前日比：-16.29ポイント
　騰落率：-0.47％

■サンズ・チャイナ（01928）：2023年7−9月期決算（米国会計基準）の純損益は2億3100万米ドルの黒字に転換した（前年同期は4億7200万米ドルの赤字）。売上高は17億8000万米ドルと前年同期の7.1倍に達した。

■国美零售（00493）：同社が広東省の一部店舗を閉鎖したとの報道を受け、18日大引け後に事情説明の公告を発表した。2023年9月末時点で広東省にある同社の直営店は2カ所、フランチャイズ店107カ所で、6月末時点はそれぞれ14カ所、181カ所だった。

■中国鉄路通信信号（03969/688009）：18日大引け後、親会社が同日から6カ月以内に、上海証取で5000万−1億元を投じて中国鉄路通信信号A株を追加取得する計画を明らかにした。