18日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。終値は前日比0.23%安の17732.52ポイントだった。中国企業指数は0.28%安の6075.68ポイント。メインボードの売買代金は概算で888億8000万HKドル。
ハンセン指数は安くスタート。17日のNY市場で米長期金利が上昇し、ハイテク株が下落した流れを引き継いだ。ただ、午前に発表された中国の2023年7−9月期の実質国内総生産(GDP)や9月の鉱工業生産、小売売上高が市場予想から上振れしたことで、中国景気の減速懸念が後退。ハンセン指数は前日終値付近まで値を戻し、小幅ながらプラス圏に浮上する場面があった。セクター別では情報技術と医療・ヘルスケアが下げた半面、エネルギー、一般消費財が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が10%超下落。米国が中国向けの半導体輸出規制を強化したことで、米インテル製チップの調達が難しくなるとの観測から売られた。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と阿里健康(
00241)、ネット株のJDドットコム(
09618)と百度(
09888)も安い。電動工具の創科実業(
00669)は続落した。半面、前日大引け後に2023年1−9月期業績見通しを発表したBYD(
01211)が急上昇。ニット衣料の申洲国際集団(
02313)、スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)は大幅に続伸した。半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.67%安の3771.92ポイントと反落。ショート動画の快手科技(
01024)の下げがきつい。オフィスソフト・ゲームのキングソフト(
03888)、ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)も売られた。半面、BYD子会社のBYDエレクトロニック(
00285)が高い。電気自動車の蔚来集団(
09866)と理想汽車(
02015)は続伸した。