香港証券取引所は17日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　　当日の売買代金：440億6573万元
　　買い代金：215億8801万元
　　売り代金：224億7772万元

■当日の売買代金上位10銘柄

1 貴州茅台酒（600519）
　　売買代金：968百万元
　　買い代金：522百万元
　　売り代金：446百万元

2 賽力斯集団（601127）
　　売買代金：881百万元
　　買い代金：359百万元
　　売り代金：522百万元

3 仏山市海天調味食品（603288）
　　売買代金：582百万元
　　買い代金：243百万元
　　売り代金：339百万元

4 紫金鉱業集団（601899）
　　売買代金：564百万元
　　買い代金：222百万元
　　売り代金：342百万元

5 中信証券（600030）
　　売買代金：431百万元
　　買い代金：218百万元
　　売り代金：213百万元

6 中国太平洋保険（601601）
　　売買代金：398百万元
　　買い代金：160百万元
　　売り代金：237百万元

7 無錫薬明康徳新薬開発（603259）
　　売買代金：382百万元
　　買い代金：250百万元
　　売り代金：133百万元

8 中国旅遊集団中免（601888）
　　売買代金：379百万元
　　買い代金：215百万元
　　売り代金：164百万元

9 内蒙古伊利実業集団（600887）
　　売買代金：371百万元
　　買い代金：129百万元
　　売り代金：242百万元

10 富士康工業互聯網（601138）
　　売買代金：369百万元
　　買い代金：180百万元
　　売り代金：189百万元

　17日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて軟調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比0.47％安の83.91米ドルと反落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は4.12％安の119.76米ドルと5営業日続落した。主な中国関連ネット・IT株の17日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：83.91米ドル（-0.47％）
　■百度（BIDU）：119.76米ドル（-4.12％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：33.15米ドル（-1.37％）
　■JDドットコム（JD）：26.65米ドル（-3.58％）
　■ウェイボー（WB）：12.30米ドル（-0.32％）
　■ネットイース（NTES）：103.77米ドル（-2.23％）
　■モモ（MOMO）：7.19米ドル（+0.84％）
　■レンレン（RENN）：0.95米ドル（+2.67％）
　■捜狐（SOHU）：8.94米ドル（+1.82％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：1.70米ドル（0％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：6.76米ドル（-2.59％）

　17日のNY株式相場は高安まちまち。中東の地政学リスクが意識される中、強い米9月小売売上高を受けて米10年債利回りが上昇したことでハイテク株を中心に下落した。米商務省が人工知能（AI）分野向け高機能半導体の中国への輸出規制を一段と厳しくする方針を示したことでエヌビディアなどの半導体株の下落も重しとなった。

　ダウ平均は100米ドル以上下落してスタート後、163米ドル高まで上昇し、13.11米ドル高（+0.04％）とわずかに上昇して終了。S&P500も前日終値水準を挟んでもみ合い、0.01％安とほぼ横ばいで終了した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は1.50％安まで下落後、0.25％安で終了した。

　S&P500の11セクターは素材、エネルギー、金融、生活必需品など7セクターが上昇し、IT、不動産、公益など4セクターが下落した。決算発表銘柄はバンク・オブ・ニューヨークメロンが3.82％高、バンク・オブ・アメリカが2.33％高となった一方、ゴールドマン・サックスが1.60％安、プロロジスが2.52％安となった。

　寄り前に発表された米9月小売売上高は前月比+0.7％と市場予想の+0.3％を上回る強い結果となり、8月分も+0.6％から+0.8％に上方修正された。自動車を除く9月小売売上高も前月比+0.6％と市場予想の+0.2％を大きく上回った。堅調な小売り指標を受けて米10年債利回りは一時4.86％台と、10月6日に付けた4.887％以来の水準まで上昇した。半導体株はエヌビディアが4.68％安と大幅に下落し、フィラデルフィア半導体株指数（SOX指数）は0.80％安となった。