17日の香港市場でハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ反発して始まった。シカゴ連銀のグールズビー総裁が米国のインフレが沈静化する方向にあるのは「否定できない」と語ったとの報道を受け、米連邦準備理事会（FRB）による追加利上げ観測が後退。香港市場は前日にハンセン指数が続落し、1週間ぶり安値を付けた後とあって、買い戻しが先行している。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.86％高の17792.12ポイントで推移。個別では、大型ネット株のJDドットコム（09618）、美団（03690）、アジア生保のAIAグループ（01299）が買われ、指数を押し上げている。製薬株の翰森製薬（03692）、乳製品大手の中国蒙牛乳業（02319）も高い。半面、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技（02382）、電動工具大手の創科実業（00669）が逆行安。

　17日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。前日の米株高が好感されているほか、指数は前日に終値で8月25日以来、約7週間ぶりの安値を付けた後とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きも入っているもよう。ただ、18日に7−9月期国内総生産（GDP）や9月小売売上高、鉱工業生産など主要経済指標の発表を控え、様子見ムードも広がり、相場の重しとなっている。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.09％安の3071.11ポイントで推移している。セクター別では、電力や鉄鋼、鉄道・道路などが買われる半面、貴金属や自動車部品、ガスなどが売られている。

上海総合指数
　始値：3076.43ポイント
　前日比：2.62ポイント
　騰落率：0.09％

上海B株指数
　始値：229.16ポイント
　前日比：0.33ポイント
　騰落率：0.14％

深セン成分指数
　始値：9944.68ポイント
　前日比：19.76ポイント
　騰落率：0.2％

深センB株指数
　始値：1072.64ポイント
　前日比：0.00ポイント
　騰落率：0％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3635.30ポイント
　前日比：8.70ポイント
　騰落率：0.24％