16日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて堅調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比0.35％高の84.31米ドルと反発。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は0.22％安の124.91米ドルと4営業日続落した。主な中国関連ネット・IT株の16日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：84.31米ドル（+0.35％）
　■百度（BIDU）：124.91米ドル（-0.22％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：33.61米ドル（+1.73％）
　■JDドットコム（JD）：27.64米ドル（+2.18％）
　■ウェイボー（WB）：12.34米ドル（+0.65％）
　■ネットイース（NTES）：106.14米ドル（+0.61％）
　■モモ（MOMO）：7.13米ドル（+0.99％）
　■レンレン（RENN）：0.93米ドル（+2.20％）
　■捜狐（SOHU）：8.78米ドル（-0.90％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：1.70米ドル（-0.58％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：6.94米ドル（+5.95％）

　16日のNY株式相場は上昇。中東の地政学リスクや米国債利回りの上昇がネガティブ要因として意識されたものの、第3四半期（7−9月期）決算発表への期待などを背景にセンチメントが改善した。

　ダウ平均は100米ドル以上上昇してスタートすると、一時418米ドルまで上昇幅を拡大し、314.25米ドル高（+0.93％）と2営業日続伸して終了。S&P500とナスダック総合も終日プラス圏で推移し、それぞれ1.06％高、1.20％高とほぼ高値圏で終了。ともに3営業日ぶりに反発した。

　先週後半からスタートした第3四半期決算発表は、JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴなどの大手金融機関やユナイテッドヘルスなどの決算が市場予想を上回ったほか、この日はチャールズ・シュワブが好決算を発表し4.66％上昇した。火曜日に決算を発表するゴールドマン・サックスが1.65％高、バンク・オブ・アメリカが0.86％高、ジョンソン＆ジョンソンが0.43％高となり、水曜日発表のテスラとネットフリックスも1％超上昇した。

　業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。一般消費財、コミュニケーション、資本財、公益、金融、不動産が1％超上昇し、生活必需品、IT、素材も0.9％超上昇と、ほぼ全面高となった。

　ダウ平均採用の30銘柄はナイキ、トラベラーズが2％超上昇したほか、セールスフォース、ホーム・デポ、ゴールドマン・サックス、ウォルト・ディズニー、マイクロソフトなど13銘柄が1％超上昇。一方、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが2.02％安となったほか、ユナイテッドヘルス、JPモルガン・チェース、アップルの3銘柄が0.1-0.2％安と小幅に下落した。

　投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の19.32ポイントから17.21ポイントに低下した。

【期末決算】豊徳麗控股（00571）
【期末決算】麗豊控股（01125）
【権利落日】瀘州銀行（01983）(期末配当）
【権利落日】維信金科（02003）(中間配当）
【権利落日】中智薬業（03737）(中間配当）
【権利落日】中国船舶集団香港航運租賃（03877）(中間配当）
【権利落日】北京北大青鳥（08095）(中間配当）