週明け16日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比0.97%安の17640.36ポイントだった。中国企業指数は1.08%安の6049.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で737億9000万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まり、低調な商いのなかで下げ幅をじりじりと拡大。終盤は下落率1%付近の水準で下げ渋ったものの、終値は9日以来1週間ぶりの安値だった。中東情勢の緊迫化が警戒され、運用リスクを回避する売りが相場を押し下げた。イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ北部への地上侵攻に備えて戦力を配備している可能性があると伝わった。また、中国人民銀行(中央銀行)が13日発表した9月の金融統計で、人民元建て新規融資と狭義のマネーサプライ(M2)が市場予想を下回り、中国景気の減速が改めて意識されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が売られ、相場の重荷だった。医薬品卸売りの国薬控股(
01099)が6%超下落。台湾系食品大手の康師傅控股(
00322)、火鍋チェーンの海底撈国際(
06862)、電動工具の創科実業(
00669)は大幅に続落した。スポーツ用品の李寧(
02331)も売られた。半面、衛生用品の恒安国際集団(
01044)、都市ガスの新奥能源(
02688)、石炭の中国神華能源(
01088)が買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.76%安の3811.68ポイントと続落。中国ミニブログ大手のウェイボー(
09898)が大きく売られた。電気自動車の小鵬汽車(
09868)と理想汽車(
02015)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)も安い。構成30銘柄のうち、上昇は舜宇光学科技(
02382)と東方甄選(
01797)の2銘柄だけだった。