香港証券取引所は13日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　　当日の売買代金：463億9713万元
　　買い代金：212億1447万元
　　売り代金：251億8266万元

■当日の売買代金上位10銘柄

1 貴州茅台酒（600519）
　　売買代金：1,513百万元
　　買い代金：415百万元
　　売り代金：1,097百万元

2 賽力斯集団（601127）
　　売買代金：773百万元
　　買い代金：397百万元
　　売り代金：375百万元

3 無錫薬明康徳新薬開発（603259）
　　売買代金：707百万元
　　買い代金：324百万元
　　売り代金：383百万元

4 寧波拓普集団（601689）
　　売買代金：603百万元
　　買い代金：427百万元
　　売り代金：177百万元

5 上海韋爾半導体（603501）
　　売買代金：582百万元
　　買い代金：312百万元
　　売り代金：269百万元

6 招商銀行（600036）
　　売買代金：558百万元
　　買い代金：102百万元
　　売り代金：456百万元

7 中国旅遊集団中免（601888）
　　売買代金：543百万元
　　買い代金：177百万元
　　売り代金：366百万元

8 富士康工業互聯網（601138）
　　売買代金：534百万元
　　買い代金：310百万元
　　売り代金：224百万元

9 隆基緑能科技（601012）
　　売買代金：506百万元
　　買い代金：130百万元
　　売り代金：376百万元

10 中国工商銀行（601398）
　　売買代金：463百万元
　　買い代金：269百万元
　　売り代金：193百万元

　13日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて軟調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比0.58％安の84.02米ドルと続落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は2.29％安の125.18米ドルと3日続落した。主な中国関連ネット・IT株の13日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：84.02米ドル（-0.58％）
　■百度（BIDU）：125.18米ドル（-2.29％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：33.04米ドル（-2.54％）
　■JDドットコム（JD）：27.05米ドル（-2.80％）
　■ウェイボー（WB）：12.26米ドル（-2.23％）
　■ネットイース（NTES）：105.50米ドル（-1.60％）
　■モモ（MOMO）：7.06米ドル（-1.40％）
　■レンレン（RENN）：0.91米ドル（+3.06％）
　■滴滴全球（DIDI）：3.47米ドル（+3.27％）
　■捜狐（SOHU）：8.86米ドル（-1.99％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：1.71米ドル（0％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：6.55米ドル（-2.24％）

　13日のNY株式相場は高安まちまち。決算が好感された大手金融株などが買われ上昇してスタートしたものの、中東情勢の緊迫化を受けてリスク回避が強まったことや、それを受けた原油相場の大幅上昇が重しとなった。10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が予想以上に悪化したことや、併せて発表された1年先期待インフレ率速報値が上昇したこともインフレ長期化懸念を強めた。

　ダウ平均は朝方に326米ドル高まで上昇後、一時79米ドル安まで反落したが、39.15米ドル高（+0.12％）と小幅に反発して終了。ウォルグリーン、ボーイング、インテルが2−3％下落したものの、予想を上回る決算を発表したユナイテッドヘルスが2.64%高となり、一銘柄でダウ平均を91米ドル余り押し上げたほか、トラベラーズ、シェブロン、JPモルガン・チェースが1.5−2.2％上昇したこともダウ平均を支えた。

　一方、S&P500は0.63％高まで上昇後、0.50％安で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合も0.33％高まで上昇後、1.23％安で終了。ともに2日続落となった。週間では、ダウ平均が0.79％高と4週ぶりに反発し、S&P500が0.45％高と2週続伸となった一方、ナスダック総合は0.18%安と3週ぶりに反落した。

　S&P500の11セクターはエネルギー、公益、生活必需品、ヘルスケアなど5セクターが上昇し、IT、一般消費財、コミュニケーション、資本財など6セクターが下落した。決算を発表した大手金融株は、ウェルズ・ファーゴが3.07％高、JPモルガン・チェースが1.50％高となり、シティグループは4.29％高まで上昇後、0.24％安で終了した。

　経済指標は、10月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が63.0と9月分の68.1から悪化し、予想の67.2を下回った。一方、パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長が注目する同1年先期待インフレ率速報値は9月分の3.2％から3.8％に上昇し、5カ月ぶりの高水準となった。期待インフレ率が高まったものの、米10年債利回りは前日の4.71％台から4.61％台に低下。リスク回避の高まりを受けて安全資産とされる米国債が買われ、利回りを押し下げた。