13日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。利益をいったん確定する売りが先行し、始値で心理的節目の3100ポイント割り込んだ。朝方に発表された中国の9月の消費者物価指数（CPI）と生産者物価指数（PPI）は前年同月比伸び率が市場予想から下振れし、中国景気の鈍化が改めて意識されたもよう。

　指数は日本時間午前10時44分現在、前日比0.65％安の3087.70ポイントで推移している。セクター別では、貴金属や教育、保険、造船が全面安。太陽光発電設備、造船も売られている。半面、医薬品、自動車部品、医療サービスが買われている。

　13日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。寄り付きで心理的節目の18000ポイントを割り、マイナス圏で軟調に推移している。前日の米株安が嫌気されているほか、ハンセン指数は前日まで6営業日続伸し、終値で9月6日以来およそ5週間ぶりの高値を付けた後とあって、週末を前に利益確定の売りが広がっているもよう。中国の国家統計局が発表した9月の消費者物価指数（CPI）は横ばい、生産者物価指数（PPI）は2.5％下落だった。市場予想はそれぞれ0.2％上昇、2.4％下落。

　指数は日本時間午前10時41分現在、前日比1.55％安の17955.02ポイントで推移している。個別では、JDドットコム（09618）やアリババ集団（09988）、美団（03690）、AIAグループ（01299）などが売られて指数を押し下げている。中升集団（00881）や中国蒙牛乳業（02319）、周大福珠宝（01929）などの下落も目立つ。

上海総合指数
　始値：3092.00ポイント
　前日比：-15.90ポイント
　騰落率：-0.51％

上海B株指数
　始値：234.13ポイント
　前日比：-0.01ポイント
　騰落率：0％

深セン成分指数
　始値：10110.38ポイント
　前日比：-58.11ポイント
　騰落率：-0.57％

深センB株指数
　始値：1095.51ポイント
　前日比：-0.45ポイント
　騰落率：-0.04％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3677.96ポイント
　前日比：-24.42ポイント
　騰落率：-0.66％