12日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日続伸。終値は前日比1.93%高の18238.21ポイントだった。中国企業指数は2.19%高の6267.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で1011億1000万HKドル。
ハンセン指数は始値で心理的節目の18000ポイントを上回り、50日移動平均線(大引け時点で18240.46ポイント)付近の狭いレンジで推移。結局は同平均線を下回って終えたものの、終値は9月6日以来およそ5週間ぶりの高値圏だった。米長期金利の下落が続き、前日の米株式相場が上昇したことで投資家が運用リスクを取りやすくなった。また、「国家隊」と呼ばれる中国の政府系資金による株式買い支えが買い安心感につながったもよう。幅広いセクターが上昇する中、エネルギーが逆行安を演じた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国4大国有銀行の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)がそろって大幅に続伸。中国政府系ファンドによるA株追加取得を受けた買いが膨らんだ。ガラス大手の信義ガラス(
00868)が8.19%高と急上昇。医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)、乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)も高い。一方、石油大手のCNOOC(
00883)とペトロチャイナ(
00857)、都市ガスの新奥能源(
02688)が反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.68%高の4019.05ポイントと6営業日続伸。企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が大幅高だった。半面、データセンターの万国数拠(
09698)が大きく下げた。