11日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。終値は前日比1.29%高の17893.10ポイントだった。中国企業指数は1.33%高の6132.87ポイント。メインボードの売買代金は概算で887億9000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ全面高で始まり、心理的節目の18000ポイント付近の狭いレンジで推移。終値は同水準に届かなかったものの、9月22日以来およそ3週間ぶりの高値だった。米金融引き締めの長期化懸念が後退し、前日の米長期金利が低下して米株式相場が反発した流れを引き継いだ。中国が今年の経済成長率目標の達成を目指し、財政赤字の拡大を容認して新たな景気刺激策を準備すると伝わったこともあって、買い安心感が広がった。
ハンセン指数構成銘柄では、大型株の美団(
03690)とAIAグループ(
01299)が買われ、相場の上昇を主導した。医薬品関連の上昇が目立ち、薬明生物技術(
02269)、阿里健康(
00241)、京東健康(
06618)、中国生物製薬(
01177)、翰森製薬(
03692)がそろって大幅高となった。スマートフォン部品の舜宇光学科技(
02382)は12%超高。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、半導体ファウンドリーのSMIC(
00981)、スポーツ用品の李寧(
02331)も急伸した。一方、アルミメーカーの中国宏橋(
01378)、海運大手の東方海外(
00316)、宝飾品販売の周大福珠宝(
01929)が売られた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.01%高の3952.50ポイントと5営業日続伸。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、電気自動車の蔚来集団(
09866)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(
00268)が高い。構成30銘柄のうち下落は東方甄選(
01797)と海爾智家(
06690)の2銘柄だけだった。