香港証券取引所が10日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで54億7000万元の売り越しだった。うち上海市場の売越額は47億5600万元、深セン市場は7億1400万元だった。

ハンセン指数
　引値：17664.73ポイント
　前日比：147.33ポイント
　騰落率：0.84％

中国企業指数
　引値：6052.51ポイント
　前日比：54.21ポイント
　騰落率：0.90％

レッドチップ指数
　引値：3476.00ポイント
　前日比：19.69ポイント
　騰落率：0.57％

　10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.70％安の3075.24ポイントだった。深セン成分指数は0.56％安の10050.04ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7746億6900万元だった。

　上海総合指数は心理的節目の3100ポイントに乗せて始まったが、同水準を割ると、ほどなくマイナス圏に沈み、徐々に下げ幅を拡大した。米国の金融引き締めが長期化することへの過度な警戒感が後退し、買いが入ったものの、中国の景気減速や地政学的リスクが懸念されたほか、来週にかけて9月の金融統計や貿易統計、7−9月期国内総生産（GDP）など中国の主要経済指標が発表されるとあって、様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。セクター別では、医薬品販売や医療サービス、漢方薬などが売られた半面、インターネットサービスや半導体、ソフトウエア開発などが買われた。

　A株市場では、中国交通建設（601800）や中国中鉄（601390）の下落が目立ったほか、欧州連合（EU）が中国の鉄鋼メーカーへの補助金に関連する調査を計画していると伝わり、中信泰富特鋼集団（000708）や柳州鋼鉄（601003）も下げた。23年1−9月期決算で77％減益となる見通しを発表した中遠海運控股（601919）も売られた。半面、1−9月期決算で黒字転換する見通しを発表した万達電影（002739）が買われたほか、欧菲光集団（002456）や寧波均勝電子（600699）も高かった。

　上海B株指数は0.31％高の232.13ポイント、深センB株指数は0.08％安の1102.00ポイント。