10日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。米連邦準備理事会（FRB）高官が米10年債利回りの上昇などを理由に追加利上げに慎重な姿勢を示したこと受け、FRBの金融引き締めが長期化することへの過度な警戒感が後退し、投資家心理の改善につながった。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比1.77％高の17828.19ポイントで推移。個別では、香港不動産関連の九龍倉置業地産（01997）、恒基兆業地産（00012）、自動車ディーラーの中升集団（00881）、電動工具大手の創科実業（00669）が高い。ネットイース（09999）、JDドットコム（09618）、百度（09888）など大型ネット株も買われている。半面、23年7−9月期が65％減収と発表した海運株の東方海外（00316）が安い。

　10日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。前日のNY市場が上昇した流れを引き継ぎ、寄り付きで心理的節目の3100ポイントを回復した。米連邦準備理事会（FRB）高官が米10年債利回りの上昇などを理由に追加利上げに慎重な姿勢を示したこと受け、FRBの金融引き締めが長期化することへの過度な警戒感が後退し、買いが広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.21％高の3103.55ポイントで推移している。セクター別では、採掘や観光・ホテル、化学肥料が全面高。半面、医薬品販売や医療サービス、漢方薬などが売られている。

上海総合指数
　始値：3104.37ポイント
　前日比：7.45ポイント
　騰落率：0.24％

上海B株指数
　始値：231.40ポイント
　前日比：-0.01ポイント
　騰落率：0％

深セン成分指数
　始値：10133.02ポイント
　前日比：26.06ポイント
　騰落率：0.26％

深センB株指数
　始値：1102.45ポイント
　前日比：-0.46ポイント
　騰落率：-0.04％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3696.25ポイント
　前日比：11.52ポイント
　騰落率：0.31％