週明け9日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前営業日比0.18%高の17517.40ポイントだった。中国企業指数は0.40%高の5998.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で468億7000万HKドル。強風警報(シグナル8)と黒色暴雨警報(ブラックレイン・ストーム)の発令に伴い開始時間が遅延し、警報解除に伴い日本時間午後3時に取引が始まった。
ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。前週末の米株式相場が反発した流れを引き継いだ。9月の米雇用統計を受け、6日のNY債券市場で米長期金利が上昇して始まったものの、上昇幅が縮小して終えたことで米金融引き締め長期化への警戒感が和らいだ。もっとも、この日のダウ平均先物が下落したこともあって、買い一巡後はハンセン指数が前週末終値を挟んでもみ合う展開となった。パレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスとイスラエル軍の衝突が激化したことでエネルギー株や金鉱株が買われた半面、地政学的リスクが世界経済に与える影響が意識されたもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、石油大手のペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)、石炭大手の中国神華能源(
01088)が買われた。医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)は大幅に反発した。一方、自動車販売の中升集団(
00881)、医薬品卸売りの国薬控股(
01099)が反落した。不動産株の龍湖集団(
00960)、九龍倉置業地産(
01997)も安い。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.24%高の3825.48ポイントと3営業日続伸。中国ミニブログ大手のウェイボー(
09898)、スマートフォン部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)が高い。半面、電気自動車の小鵬汽車(
09868)が大幅安。